2016年10月21日金曜日

NESTロボカップジュニアOB会2016報告

歴代の鉄人たちが、全国のOBが、ロボット研究者が、メンターが集まった!




9/19(月祝)、ロボットの鉄人2016終了後、国立オリンピック記念青少年総合センター内のレストランで「NESTロボカップジュニアOB会」を行い、36名の参加者がありました。

日本におけるジュニア・レスキュー創成期に活躍し、後輩たちに多大な影響を与えたチーム「P1」と「P2」のメンバーとメンターが久しぶりに全員揃い、彼らを受け継いだ後輩や影響を受けたメンターも集まりました。運営に大きな貢献をしてきた元メンターやジュニア・レスキューの国際委員として活躍している方も参加して下さり、関東ブロックのジュニア・レスキューの歴史を振り返ることができました。また、ジュニア・サッカーでは、関東ブロックでロボカップジュニアが始まった時から参加していたOBや、九州・長野・愛媛出身で世界大会の舞台で活躍したOBも参加して下さり、OB会の幅が広がってきたことを感じました。結婚が決まったことを報告してくれた人もいました。さらに、RoboCup@Home Educationを推進している大学の先生も参加。この活動にぜひ参加してみないか?と呼び掛けてくれ、興味を持った大学生OBが熱心に話を聞いていました。

ロボカップジュニアOB会の輪がさらに広がり、ロボカップジュニアに参加したという共通体験を軸に、社会に出ても人的ネットワークとしてお互いに交流し、情報交換しながら活躍する人が増えてくれることを、期待しています。

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NPO法人 科学技術教育ネットワーク
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NEST主催「ロボットの鉄人2016」報告

~ 高い目標が見えた!2泊3日のロボット開発合宿 ~



去る917()19(月祝)3日間、国立オリンピック記念青少年総合センターにて、NPO法人科学技術教育ネットワーク(略称:NEST)主催「ロボットの鉄人2016」を開催しました。

「ロボットの鉄人」は2009年からスタート、2013年にはICTを活用した教育実践事例の全国コンテスト「ICT夢コンテスト」でCEC奨励賞を受賞、今年で8年目となりました。ロボカップジュニアのジャパンオープンや世界大会出場を本気で目指す子供たちを対象とする、23日の合宿です。最大の特徴は、ロボカップOBの先輩たち(「鉄人」と呼びます)による指導。技術や開発手法だけではなく精神、文化を伝承していくことも、その目的の一つとなっています。

今回は、従来の「初心者コース」の代わりに、「ロボットサッカープロジェクト」の一環として「サッカービギナーズコース」を新設。レスキューコースに8名、サッカーコースに11名、サッカービギナーズコースに14(宿泊7名・通い7)の計33名が参加し、世界大会出場者7名の鉄人たちが後輩の指導に当たりました。

サッカービギナーズコースでは、ダイセン社製TJ3を使用してサッカーロボットを製作し、コンパスセンサーを搭載して自陣と敵陣を見分けるようにしました。また、これから独自のロボット開発のヒントを得ることができたようです。ロボットサッカープロジェクトは、東京都立産業技術高等専門学校での練習会や同校の文化祭「高専祭」での競技会を通じてロボットをさらに進化させ、ロボカップジュニアのビギナーズリーグの出場を目指します。

今年の特徴は、かつてこの合宿に参加した学習者が鉄人として指導する側となったこともあり、原点に戻ったことにあります。
その一つは、鉄人が自らロボットを作って参加者と対戦をすること。レゴ マインドストームEV3で製作した鉄人のロボットには、現役の時代に使っていた、ドリブルする機能とシュートする機能を1つのモーターで実現する仕組みが搭載されていて、参加者には大いに参考になったようです。また、TJ3ロボットも外装の仕方などが参考になりました。レスキューLineでは、3人の鉄人がそれぞれの特徴を持ったロボットを製作。競技ではその一台が圧倒的な優勝をしました。鉄人のロボットを目の当たりにして、自らのロボット開発の目標が見えたのではないのでしょうか?


 そして、「深夜の競技会」。宿泊する部屋にフィールドの一部を持ち込んで競技を行い、皆ベッドに座って他の人の競技を見ています。学習室とは異なり狭い空間なので、ロボットの息遣いが感じられるのでしょうか?皆が息を飲んでロボットの動きを食い入るように見つめていました。

レスキューLineでは最終日の競技でレベルを参加者に合わせるのではなく、世界大会を目指すのならばこれくらいのレベルが必要だ、というコースに参加者を挑ませたことです。高い目標を掲げ、それに向かって創意工夫と努力を積み上げていくことの大切さを鉄人たちが教えてくれました。

「ロボカップジュニア201711月にノード大会、12月にブロック大会、3月にジャパンオープン(岐阜県中津川)7月に世界大会(名古屋)が開催されます。この合宿で朝4時まで頑張った人もいます。ここでの経験を原点として、皆が大会で大いに活躍してくれることを期待しています。

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NPO法人 科学技術教育ネットワーク
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