2012年12月18日火曜日

誰でも簡単プログラミング! 自律型ロボット制作講座2012 

マウス操作だけで、簡単にプログラミングできる!「自律型ロボット制作講座2012」を来年平成25年2月に3つのエリアで開催します。

2月3日(日)は埼玉会館
2月11日(月祝)は国立オリンピック記念青少年センター
2月24日(日)は八王子市学園都市センター

各会場とも、10時から16時(昼休憩1時間あり)の5時間、ロボット入門集中講座となっています。

ロボットの基本的な制御からセンサーを使っての制御まで。様々なチャレンジ課題を通して、たのしく学んでいき、最終的には光センサーを使ったライントレースまでチャレンジします!

ロボットをこれから始めたい方、興味がある方、ロボットを始めたばかりでいろいろ知りたい方など、是非ご参加ください。

申込み開始は、平成25年1月8日(火)13:00よりNESTホームページからお申込いただけます。

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NPO法人 科学技術教育ネットワーク

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2012年10月4日木曜日

ロボット教室の白熱合宿!「ロボットの鉄人2012」報告


究極のロボット教室―ロボコン目指す「ロボットの鉄人」合宿

 去る915日(土)~17日(月祝)、川口トレーニングセンターにて、『ロボットの鉄人』が開催されました。ロボットの鉄人は、世界的なロボコン「ロボカップジュニア」の出場を目指す、23日という究極のロボット教室の姿です。例年参加者の中からロボカップジュニアのジャパンオープンや世界大会の出場者、優勝者を多数退出しています。


最大の特徴は、ロボカップジュア世界大会やジャパンオープンに出場したOBや現役の先輩たちから、ロボットの構造や新しいセンサーの使い方、プログラミングの方法を学ぶという点にあります。
今年は、「サッカーNXTコース」「サッカー自作ロボットコース」「レスキューAコース」「ダンスコース」「ベーシックコース」の5コースが設けられ、33名が参加しました。


「ベーシックコース」はロボットの基本的な制御から学び、初日はライントレースまでを学習。23日目にかけてレスキュー競技とサッカー競技の基本まで学習しました。最終日にはサッカーコースの試合に一緒に加わり、とても楽しめたようです。


「サッカーNXTコース」は、ジャパンオープンに何度も出場している瀬戸先輩が担当。「教育用レゴマインドストームNXT」を使ったロボカップジュニア・サッカーAライトウェイトの出場を目指します。今年はルール改正により、フィールドの下に敷かれる、白から黒のグラデーションになっているグレースケールが、実際のサッカーフィールドを模したグリーンカーペットに変更されます。また、競技に使用される赤外線を発するボールが常時発光からパルス発光に変わります。それに対応するように、方位センサーやIRシーカーという新しいセンサーの使い方を学びました。


「サッカー自作コース」は、世界大会に複数回出場している奥山先輩と鋤先先輩が担当。ロボットキット「ロボデザイナー」をベースに、センサーの自作やポートの増設などを行い、自作ロボットを作り上げていきます。

ロボカップジュニア・サッカーAライトウェエイトとオープンリーグの参加を目指します。このコースには、都立産技高専や国立高専、サレジオ高専の学生も参加していました。

「レスキューAコース」は、ジャパンオープンに何度も出場している加納先輩が担当しましたが、世界大会に複数回出場しており、既に社会人として活躍している西村先輩、穴田先輩の他、現役の清水君、亀井君、持田君も後輩指導のために駆けつけてくれました。レスキューAでは様々なセンサーが使える可能性があるので、センサーの特徴と使い方の学習、被災者救出のための仕組みを中心に学習しました.

中には深夜2時・3時まで活動をしていた者も、また徹夜した者もおり、ロボット三昧の3日間でした。得ることも多かったと思います。今後の皆の活躍をきたしています。


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NPO法人 科学技術教育ネットワーク

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真鶴の海が教えてくれた自然の豊かさのと大切さ NESTオーシャン・プロジェクト2012


空も海もどこまでも青く、焼けつくような暑さ。真鶴は、都会の暑さと違って、どこか心地良ささえ感じられます。8月2日〜3日に神奈川県真鶴で開催された野外活動や実験とICTを融合させた科学活動『オーシャン・プロジェクト』のご報告です。

初日の昼の活動は、琴が浜で生き物ビンゴとシュノーケリング、風向きと水深の記録。「生き物ビンゴ」では磯で見られる生物をできるだけたくさん見つける活動で、どの子も懸命に生き物探しに夢中になっていました。シュノーケリングでは、シュノーケルの使い方のコツが掴めず苦労した子もいましたが、運のいい子はエビとハゼの共生の様子が見られたようです。エビは砂地に穴を掘って家を作り、ひとつの穴でハゼと共存生活します。エビは穴掘り役、ハゼは見張り役だそうです。どうして異なった生物が共存できるのか?自然の不思議を感じます。


グループごとに順番を決めて、手作り風向計で風向きを読み取り、海中に立てた目盛を付けた棒で水深を読み取り記録していきました。その一方で、風向きは色を塗り分けた円盤を光センサーで読み取りながら方位の変化を自動的に記録。さらに、定点カメラで潮の満ち引きの様子を記録したり、温度センサーで気温と水温の変化を記録したりもしました。


夜はいよいよNPO法人「ディスカバーブルー」の代表・水井涼太先生によるプランクトン観察です。大きな満月が照らす海を見ながら暗い坂道を港まで下り、プランクトンネットで一人一人が採取を行いました。ペットボトルに移した海水は濁っており、懐中電灯で照らすと何やらたくさんの微生物がうごめいているのが見えます。

旅館に持って帰って先生の指導の下、顕微鏡で観察するとミジンコの仲間やカニの幼虫などたくさんのプランクトンがいました。水井先生の授業では、プランクトンについてだけではなく、海や山の自然環境の大切さを改めて教えて頂きました。




2日目午前は、真鶴町立「海の学校」の山本先生による磯観察。生物の採り方や注意を受け、カニや貝、ナマコやヒトデなどを採取しました。それらを分類し、それぞれの生物の特徴や生態について丁寧に教えて頂きました。皆の海洋生物に対する興味は、さらに呼び起こされたようです。また、貝類研究科の遠藤晴雄氏の貝類コレクション4,500種50,000点の内、約1,800種5,000点を常設展示している町立「遠藤貝類博物館」でも山本先生に、いろいろな珍しい貝について教えて頂きました。

午後は活動の締めくくりとして、真鶴地域情報センターで、GEMS(ジェムズ=Great Explorations in Math and Science:カリフォルニア大学ローレンスホール・オブ・サイエンスにおいて1980年代から研究されている子どもを対象とした科学と数学の参加体験型プログラム)の「海流」のアクティビティを行ったり、前日に収集したデータを基に潮の満ち引きや風向き(海風・山風)についての考察をしたりしました。

あっという間の1泊2日。しかし、多様な活動を通して、参加した子供たちは海洋生物とその環境について、楽しく豊かに学んでくれたと思います。




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NPO法人 科学技術教育ネットワーク

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2012年9月1日土曜日

約120人の未来の科学者が大集結! NESTロボコン2012報告


NESTロボコン2012」は、2012826日(日)に大盛況の下、無事終了しました。
 東京都立産業技術高等専門学校品川キャンパスのご協力により、同校中央ホールと西棟が会場となりました。NESTの前身、RISE科学教育研究会で行っていたロボコン「サマーチャレンジ」から新しく生まれ変わった第一回目の大会です。


 競技には小学生~高校生の約120名が参加。午前中は、開会式後、「ロボカップジュニア」の説明会と、6月末に開催された「ロボカップ2012メキシコシティ世界大会」出場チームメンターからの大会報告会を行いました。昨年のNESTロボコン(旧サマーチャレンジ)から、世界大会で優勝したチームも輩出しています。最新の世界大会情報や、勝利の秘訣、また世界ならではの楽しい思い出を語っていただきました。

 競技は、ロボカップジュニア競技をベースとした「サッカチャレンジ」、「レスキューチャレンジ」、初級者対象の「Kokohore!-Wanwan」の3競技を行いました。いずれも、大会運営側で決めたチームで当日組んでもらい、その日にコミュ二ケーションをとりながら戦略を練り、競技に挑む「マルチチーム」方式で行ってもらいます。

■NESTオリジナル競技 Kokohore-wanwan


Kokohore-wanwan」には、14チーム33名が参加。黒や銀の宝を、名犬ポチロボットがセンサー使って探し当てる、という競技です。優勝チームはW-7。得点の高い銀色の宝を他のチームよりもたくさん発見できたことが勝因となりました。他にも当日チームを組んだメンバーと作戦を練り、役割分担をして高得点を狙おうと試みていたチームも見られました。いかに多くの宝を発見するかも重要ですが、犬らしいポチロボットのデザインも評価されます。ベストパフォーマンス賞を受賞したW-13チームのW.T君のロボットはトイプードルをイメージして作られており、素材をうまく使ってトイプードルらしさが上手に表現されていました。さらに宝を見つけたパフォーマンスも尻尾をふって犬らしさをうまく表現しており、こだわりを感じるロボットでした。

■サッカーチャレンジ競技


「サッカーチャレンジ」は、全20チーム45名が5リーグに分かれて競技を行いました。ライトウェイト、オープンリーグともにマルチチーム編成での試合を実施しました。優勝チームはライトウェイトは全勝でS-13。オープンは21分でS-17となりました。両チームとも得点力が決めてでした。また、今回は2台故障ルールが加わり、2台故障時に失点してしまうチームも見られました。いかに故障しないマシンを開発していくかが今後のカギとなりそうです。

■レスキューチャレンジ競技


  「レスキューチャレンジ」は、ロボカップジュニア世界大会のスーパーチーム方式と同じように、2台のロボットによるオリジナルルールで行われました。今年は、ロボカップ2011イスタンブール世界大会でのルールを適用。全18チーム38名が参加しました。最高得点課題である被災者を2階に運ぶ課題を確実にクリアしたR-15が優勝。今大会は、新たな方法、アプローチで被災者救出に挑むロボットが多く見られ、今後のさらなるレスキューロボットの進化を予感させるものとなりました。



会場内には、競技参加者が自分の制作したロボットについて説明するプレゼンテーションポスターを展示。互いの研究の成果をオープンにして、刺激し、学び合うためです。また、いかに限られた紙の大きさの中で、見ている人に伝わるポスターを制作できるか?という力も育んでもらいます。ベストプレゼンテーション賞は、ロボカップジュニア世界大会出場経験のあるベテランの諸君が多く受賞しました。
また、都立産技高専の「高専ロボコン」と、「レスキューB競技」のデモンストレーションも実施。いずれも出場経験のある学生諸君に行ってもらいました。
西棟5階では、小学3年生以上対象にした「初めてのロボットプログラミング体験会」も同時開催。パソコンで作ったプログラム通りに、ロボットが動いているのを見て、大喜びの様子でした。ロボコン競技で先輩たちのロボットを見て、新しい目標ができたのではないかと思います。
この「NESTロボコン」の運営は、ほとんど参加者の指導者や保護者が協力してボランティアで行われています。ご協力いただいたみなさま、心より御礼申し上げます。未来の科学者たちの育成に賛同し、見守って応援してくれている大人たちがいるからこそ、成り立っているNESTロボコンです。
来年も、またより進化したロボットを持って参加してくれることを心よりお待ちしています。


NPO法人科学技術教育ネットワーク主催「NESTロボコン2012」結果】
     
http://www.npo-nest.org/workshop/robocon2012Rank.html

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