NPO法人 科学技術教育ネットワーク(以下、NEST)の中西佑二理事長、井上徹副理事長が、モンゴル工業技術大学に日本式高専を創るプロジェクトを推し進めてきました。これは、都立産技高専名誉教授の中西理事長が、モンゴル工業技術大学の客員教授として、「モンゴルに日本式高専を創る支援の会」代表代行理事を務め、同大学と都立産技高専との連携により進めてきたプロジェクトです。その活動が実を結び、今年9月1日に「モンゴル高専」(ウランバートル市)の第1期生の入学式が行われました。
これまで黒木理事が毎晩一所懸命奮闘してくださったのですが、なかなかロボットを動かすデジタルの環境が確保できませんでした。直前に学長の決断で新しいパソコンを購入してくださり、到着した授業前日の夜、何とか動く環境を創ることができました。しかし、初日の午前中は、前日テストしたにもかかわらず、PCが固まったり、ロボットのファームウェアが飛んだりと思わぬアクシデントが続出。富永理事と黒木理事が懸命に対処し、午後の授業からは安定した授業を進めることができました。授業には必ず女性の通訳がついてくれました。通訳の方々はとても優秀で、一度授業の通訳をすると、その内容をきちんと覚えていて、私共の説明を補ってくれるなどしてくれ、本当に助かりました。授業が円滑に進んだのも通訳の方々のお蔭です。
新入学生たちは初めて受けるロボットの授業に目を輝かせ、競技になると熱中して取り組んでいました。モンゴルでも富裕層の子供たちですが、素朴な素直さを感じます。授業の開始の時は全員が起立して当番の生徒が「礼、おはようございます」と号令をかけます。また、廊下ですれ違う時も「こんにちは」「さようなら」と声をかけてくれます。
また、テレビや新聞、雑誌の取材、ロボットの寄贈式も行われ、驚くほどの歓迎を受けました。ガンバト学長やビルゲイン校長が初日には昼食会を、最終日には、夕食会を開いて下さいました。夕食会は、外務省所有のウランバートル最大のゲル(主にモンゴル高原に住む遊牧民が使用している伝統的な移動式住居)でおkなわれました。これは、モンゴル独立に人生のすべてを投入し、初代外務大臣となったハントルチの元住居で、2つの大きなゲルをつないでおり、ハントルチの所蔵物などが展示されています。ここで、感謝状と記念品を贈呈して下しました。PS:中西理事長・井上副理事長・富永理事・黒木理事は、都立産技高専の名誉教授、教授、准教授です。
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NPO法人 科学技術教育ネットワーク
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