2016年9月21日水曜日

ICT科学キャンプ2016 活動報告

201689日(火)〜11日(木)の23日、参加者14名、スタッフ8名、
場所は八王子の高尾でICT科学キャンプが実施されました。

1日目
ICT科学キャンプの最初の活動は高尾山登山とデータロギングです。4グループに分かれ、それぞれ別の登山ルートを登りました。登山中には、LEGO MINDSTORMS EV3をデーターロガーとして周囲の明度と温度をロギングしていきます。それと同時に登山中に明るさや肌で感じる気温の変化があった時間と周囲の状況を記録していきました。
それぞれのルートを登りきり、山頂でお弁当です。昼食後は観察しながら下山しました。
下山後は、宿泊場所となるわくわくビレッジに移動。一息ついてからテント設営です。グループに分かれて、自分たちのテントを組み立てました。
夕食後は、登山でロギングした結果と自分たちが感じた変化の記録を比較しながらデータの解析活動を行いました。
登山ルートによって異なる結果が見られましたが、グループごとに考察の結果を発表し1日目の活動を終えました。

2日目
時間について考える活動から始まりました。じっと何もしないでいる時の5分間とレゴで楽しく遊んでいる時の5分間では感じる長さが大きく違うことに面白さを感じられたようです。
そして、時代とともに変化していった時計作りを体験。
まずは日時計を作り、日時計の影の位置が1時間に15度ずつ変わることを理解し、地球の自転が約24時間で1周することを学習しました。
続いてより正確に1分を計れる時計作りにチャレンジ。火時計、水時計、砂時計の3種類から各グループ選びました。いろいろな素材を使って各グループとも時計づくりに没頭していました。かなり精度の高い時計もできあがり、得意げな様子の子供たちでした。
できあがった時計でゆで卵作りにチャレンジ!ゆで時間を自分たちで作った時計で計り、調度良いゆで加減のゆで卵を目指しました。

午後からはデータロギングを使って、振り子の等時性について調べる実験を行いました。振り子の周期の変化に何の要素が影響するかを予測し、実験をしていきました。重さ、振幅、長さなどそれぞれの要素を調べ、ロギングしたデータから長さに変化が現れることを発見する事ができました。

夕食は、サラダ作りにチャレンジ!市販のドレッシングの味から成分は何かを考え、自分たちでドレッシング作りにチャレンジしました。作ったドレッシングでサラダコンテストを開催。各グループとも自分たちなりのテーマでサラダを表現しました。
そして2目の最後はキャンプファイヤーを楽しみました。

3日目
午前中は、ロボットとデータロギングを使った年輪探査シミュレーションです。ロボットに搭載されたセンサーで年輪が描かれたフィールドをデータロギングし、ロギングしたグラフから樹齢を当てる課題です。基本的な学習を行った後、競技に入りました。競技の年輪フィールドの計測は子供たちに見えないところで行われるので、ロボットが記録してきたグラフから読み解く必要があります。見事正解者も出てとても楽しい活動になったようです。
 
午後は、データロギングを使った暗号ゲームです。モールス信号を暗号化したもの発信する機器をロギングしたグラフから暗号の示す場所を導きだし、時限装置を止めるためのヒントをもらってきます。どれだけ早く暗号を解けるかチームの協力と分担が鍵となります。見事クリアしたチームは、チーム内での作業分担がうまくいっていたチームでした。
 
最後の活動はプロジェクトワイルド。東京都練馬区の70年近く前の航空写真と現在の航空写真を比べ、環境の変化について調べ、そこから発見したことまとめました。そこで感じた課題を元に未来の街づくりにチャレンジ。いくつかの条件をもとに各グループでレゴを使って街作りを行いますが、住みやすい街にするために街の条例についても考えていきました。それぞれに工夫や街に残された課題などをまとめ、閉会式にて発表しました。それぞれ作り上げた街を組み合わせてみると自分たちが作り出した街の範囲だけでの解決策も隣の町から見ると新たな問題点が見えてきます。更なる課題に対し、日々問題解決していく事の重要性も感じられたようです。

盛りだくさんのキャンプでしたが、ケガや病気もなく、また天候が心配されましたが、予定されていたスケジュールは変更なく実施することができました。
来年も201788〜10日で実施予定です。
皆様の参加を楽しみにお待ちしております。



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